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意味を取り違えやすい言葉クイズ

文化庁の「国語に関する世論調査」では、本来の意味とは異なる意味で使う人のほうが多い言葉がたびたび報告されています。誤った意味のほうが「それらしく」見えるので、選択肢にはよく使われる誤用をあえて入れています。

関連する読み物:「役不足」「確信犯」…本来の意味と違って使われがちな言葉

一問一答 全44問 タップで答えと解説

役不足

答:本人の力量に対して、与えられた役目が軽すぎること

「私では役不足ですが」とへりくだるのは誤用。その場合は「力不足」。

確信犯

答:道徳的・宗教的・政治的な信念から、正しいと信じて行う犯罪

「わざとやる」の意味で使うのは本来の用法ではない。

気が置けない

答:遠慮がいらず、気楽につきあえる

「気が置けない友人」はほめ言葉。「気を置く(遠慮する)」必要がない、の意。

流れに棹さす

答:時流に乗って、ますます勢いを増す

棹で川底を突いて舟を進めることから。「逆らう」意味で使うのは誤用。

敷居が高い

答:不義理や面目ないことがあって、その人の家に行きにくい

「高級店で敷居が高い」は本来の用法ではない(近年は辞書に載ることもある)。

煮詰まる

答:議論や検討が十分になされ、結論が出る段階になる

「行き詰まる」の意味で使うのは誤用とされる。

姑息

答:根本的に解決せず、一時の間に合わせですませること

「姑(しばらく)息(やすむ)」。「姑息な手段」=その場しのぎの方法。

檄を飛ばす

答:自分の主張や考えを広く人々に知らせ、同意を求める

「檄」は人々を呼び集めるための文書。「激励する」意で使うのは本来の用法ではない。

憮然

答:失望したり驚いたりして、ぼんやりしている様子

「憮然とした表情」を「不機嫌」の意で使う人が多いが、本来は失望・茫然の意。

割愛

答:惜しいと思いながら、省いたり手放したりすること

「愛(惜しむ気持ち)を割く」。不要なものを捨てる意ではない。

失笑する

答:こらえきれずに、ふき出して笑う

「失笑を買う」は、愚かな言動で人に笑われること。

世間ずれ

答:世の中でもまれて、ずる賢くなっていること

「ずれ」は「擦れ(すれ)」。世間に擦れて純粋さを失う、の意。

他山の石

答:他人のつまらない言行や失敗も、自分を磨く助けになること

よその山の粗悪な石も、自分の玉を磨くのに使えるという『詩経』の言葉から。目上の人の立派な行いに使うのは失礼。

天地無用(荷物の注意書き)

答:上下を逆さまにしてはいけない

「無用」は「してはならない」の意(「立ち入り無用」と同じ)。

破天荒

答:誰もなし得なかったことを、初めて成し遂げること

合格者が一人も出ない「天荒」と呼ばれた地から、初めて合格者が出た故事に由来する。

須らく

答:当然。ぜひとも(「須らく〜べし」の形で)

「学生は須らく勉学に励むべし」。「すべて」の意で使うのは誤用。

御の字

答:大いにありがたい。この上ない

「〜なら御の字だ」=それで十分ありがたい。「まあまあ」の意ではない。

やぶさかでない

答:努力を惜しまない。喜んでする

「やぶさか(吝か)」は物惜しみすること。それを否定しているので「喜んで〜する」。

潮時

答:物事を行うのに、ちょうどよい時期

「引き際」の意味だけで使うのは本来の用法ではない。

雨模様

答:今にも雨が降り出しそうな空の様子

「雨催い(あまもよい)」から。すでに降っている状態を指すのは本来の意味ではない。

失敗を取り返して評判を回復する意味の、正しい表現は?

答:汚名返上

「汚名返上」または「名誉挽回」が正しい。「汚名挽回」は二つが混ざった誤用とされる。

激しく怒る意味の、正しい表現は?

答:怒り心頭に発する

「心頭(心の中)」から怒りが発するので「発する」。「達する」は誤り。

実力があり、誰からも認められている意味の、正しい表現は?

答:押しも押されもせぬ

「押しも押されもせぬ」が本来の形。「押しも押されぬ」は「押すに押されぬ」との混同とされる。

高熱で意識がはっきりしない意味の、正しい表現は?

答:熱に浮かされる

「浮かされる」が正しい。「うなされる」は悪い夢などで苦しそうな声を出すこと。「熱に浮かされたように夢中になる」とも使う。

小春日和

答:晩秋から初冬にかけての、穏やかで暖かい晴天

「小春」は陰暦10月の異称。春の日のことではない。

五月雨

答:陰暦五月ごろに降る長雨。梅雨

「さみだれ」。陰暦五月は現在の6月ごろ。「五月晴れ」も本来は梅雨の晴れ間。

鳥肌が立つ(本来の用法)

答:寒さや恐ろしさで、肌に粟粒のようなものができる

感動したときに使う用法も広まり、辞書に載ることもあるが、本来は寒さ・恐怖による。

失敗させられる意味の、正しい表現は?

答:足をすくわれる

「足をすくう」が本来の形。「足元をすくわれる」は誤りとされる(近年は認める辞書もある)。

にこにこして人に好感を与える意味の、正しい表現は?

答:愛嬌を振りまく

「愛嬌を振りまく」が本来の形。「愛想を振りまく」は混同とされる。

冷たくて話しかけるきっかけがない意味の、正しい表現は?

答:取り付く島がない

頼りにしてすがる「島」がない、の意。

言ったすぐ後に反対のことを言う意味の、正しい表現は?

答:舌の根の乾かぬうちに

「舌の根」が正しい。

前の人と同じ失敗を繰り返す意味の、正しい表現は?

答:二の舞を演じる

「二の舞を演じる」が本来の形。「二の舞を踏む」は「二の足を踏む」との混同とされる。

戦いや競技が始まる意味の、正しい表現は?

答:火蓋を切る

火縄銃の火蓋を開けて点火する準備をすることから。「火蓋を切って落とす」は「幕を切って落とす」との混同。

わずかな時間も無駄にしない意味の、正しい表現は?

答:寸暇を惜しんで

わずかな暇(寸暇)さえ惜しんで、の意。「寸暇を惜しまず」は逆の意味になる。

「間髪を容れず」の正しい読みは?

答:かん、はつをいれず

「間(かん)、髪(はつ)を容れず」。髪の毛一本入るすきまもない、の意。

一姫二太郎

答:子どもは最初が女の子、次が男の子の順が育てやすい

人数のことではなく、生まれる順番を言った言葉。

琴線に触れる

答:感動や共鳴を与える

「琴線(きんせん)」は心の奥にある、感動しやすい心情。「逆鱗に触れる」と混同しやすい。

悪びれる(本来の意味)

答:気後れして、恥ずかしそうにおどおどする

「悪びれずに」は「臆することなく・堂々と」の意。

浮足立つ

答:不安や恐れで落ち着かず、逃げ腰になる

「浮かれる」意味で使うのは誤用とされる。

噴飯もの

答:おかしくてたまらないほど、ばかばかしいこと

口の中の飯を噴き出すほどおかしい、の意。

話のさわり

答:話の要点や、最も聞かせどころの部分

本来は義太夫節の聞かせどころ。「冒頭」の意味で使うのは誤用とされる。

他力本願(本来の意味)

答:阿弥陀仏の本願の力によって救われること

浄土教の言葉。「人任せ」の意味で使うのは本来の用法ではない。

奇特

答:心がけや行いが、感心であること

「奇特な人」はほめ言葉。「奇妙」と混同しないように。

閑話休題

答:それはさておき(余談をやめて本題に戻るときの言葉)

「閑話(むだ話)」を「休題(やめる)」。余談に入るときに使うのは誤り。

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